サビや劣化の原因!高温多湿や直射日光を避ける

細かい部品で構成されている機械式時計は湿気に弱い

機械式時計に多いトラブルとして部品のサビがあります。丁寧に扱っているつもりでも時計の内部でサビが発生していたというケースは珍しくありません。機械式時計は非常に小さな部品がいくつも組み合わさった作りなので、わずかなサビでも部品の動きが妨げられます。こうなると正常に作動しなくなるので、良好な状態を保つには部品のサビが生じないように水濡れを避けなければいけません。水没はもちろん、飛沫が付着するだけでもサビの原因になるので注意します。湿気も機械式時計の大敵なので使わない時は乾燥した所に置くのが賢明です。日本は冬以外の季節の湿度が高く、機械式時計の使用には決して適した環境ではないので取り扱いには十分に気を配ります。

直射日光は日焼けなどの劣化を引き起こす

デリケートな機械製品である機械式時計は直射日光も避けなければいけません。中でも文字盤は影響を受けやすく、日焼けによる色落ちが生じて劣化してしまいます。また、革製のバンドを使っている場合も変色やひび割れに至るおそれがあることを忘れてはいけません。用途の性質上、日の当たる場所で使うこともありますが、できるだけ直射日光に晒されないように注意することを心がけます。使わない時は日光を遮るケースに入れるか暗所に置くことを徹底します。日焼けによる劣化は部品を交換する以外に対処法がなく、修理費用も高額化しやすいのが実状です。大切な機械式時計は直射日光に当てないことを厳守するのが維持費の高額化を避ける工夫でしょう。